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High Availabilityについて

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今回は、Synology製品で利用可能な高可用パッケージ「High Availability」をご紹介します。

High Availability(ハイアベイラビリティ)とは

「高可用性(HA)」の事を意味します。
システムなどにおいて、サービス提供が出来なくなる事態の発生頻度が少ないことを指します。
重要なシステムを安定して動かし続けるために、必要なソリューションです。

SynologyでHigh Availabilityを実現するには

High Availabilityは、同じプラスシリーズ以上のモデルのSynologyを二台用意し、全く同じディスク構成で二台の間でLANケーブルを直結することで利用可能です。
High Availabilityの利用可能機種については、以下のURLをご覧ください。

https://www.synology.com/ja-jp/dsm/feature/high_availability

SynologyでのHigh Availabilityにかかるコストは?

一般的に、高可用構成は、クラスターと呼ばれます。Windowsでクラスターを組もうとすると、そこそこコストがかかります。しかし、Synologyであれば、パッケージは無償、クラスター構成を行うのはウィザード形式で簡単に行うことが出来ます。

注意点としては、必ずクラスターを構成する二台のSynology間はLANケーブルで直結をして頂くこと、直結に利用するLANのインターフェースは、装置の中で一番高速なインターフェースを利用すること、です。残念ながら、BCP対策としてVPNで接続された異なる拠点間でHigh Availability構成を組むことは出来ませんので、ご注意ください。

Synology High Availability(SHA)

SynologyのHigh Availabilityは、アクティブ-スタンバイ構成の一択になります。
クラスタIPを設定することで、アクティブ側のSynologyがダウンした場合でも、スタンバイ側がアクティブになり替わり、運用を継続可能です。アクティブ側に書き込まれたデータは、すべてリアルタイムでスタンバイ側に複製されていますので、障害発生によるダウンタイムを最小限にとどめることが出来ます。

拠点間のレプリケーション構成の場合は、スケジュールレプリケーションを実施可能なSnapshot Replicationをご検討下さい。

上記以外にも、Synologyでは企業で利用するデータを保護するためのパッケージが多数あります。
要件に合わせたご提案をさせて頂くことが可能ですので、是非ご相談ください。